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囲碁が強くなりたい(`・ω・´)

東洋囲碁8~9段、幽玄の間8段で打っています。囲碁の上達法や棋書の書評等をメインに書いていくブログです。

「新版 基本布石事典【上巻】」~布石の勉強に役立つ

基本的なシステム布石を網羅

こんにちは(´・ω・`)

今回紹介するのは、日本棋院出版、依田紀基

新版 基本布石事典【上巻】です。

布石が強くなる有力な方法に、プロの棋譜を30手(もしくは50手)ほど並べるというものがあります。

この方法のメリットとして挙げられるのは、

・並べる手数が少ないため、負担が少なく取り組みやすく継続しやすい事。

・上記の理由より、数をこなしやすい。

・プロの布石感覚を体に覚えさせることができる。

・流行りの布石や定石がわかる

などがあります。

本書は昭和五十年代に、林海峰プロによって刊行された旧基本布石事典が30年ぶりに改定されたものになります。

布石の明るさに定評のある、依田紀基プロが手掛けているのは心強いですね(^^)/

上巻では黒の「星と小目」の組み合わせでまとめています。

星のスピードと厚みに、小目の実利と戦闘力の組み合わせは、「中国流」をはじめ現在最も多く打たれている布石であります。

序盤50手ほどについてプロの実戦譜や参考譜を交えながら解説している形式になります。

本の内容

本書の構成は、

第1章:星・小目平行 41型

第2章:星・小目タスキ他 10型

となっております。

問題図

f:id:kazutan0813:20170428223527p:plain

↑第1章から一部を選出しました。

星ー小目平行の型は非常に多く、また実戦頻度もトップクラスになります。

中国流・ミニ中国流・小林流などの代表的なシステム布石だけでなく、特に名称のない布石も多く扱っているのが、基本布石事典の売りです。

f:id:kazutan0813:20170428223750p:plain

↑第2章から一部を選出しました。

タスキ型布石を扱っている棋書はかなり希少ではないでしょうか?

意外と疎かにしがちな型ですが、しっかり勉強しておくべきでしょう。

色あせない内容

本書は2008年発行ということで、2017年現在最新の布石と比べて遅れている所が少しあります。

しかしそれもアマレベルには無縁とも言えます。また現在でも十分通用する内容がほとんどですので、気にしなくていいでしょう(^^)v

初段以上の人が対象だと思います。

評価A(´・ω・`)

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「三々打ち込み辞典」~隅を巡る攻防を得意分野に!!

隅の攻防についてまとめた一冊

こんにちは(´・ω・`)

今回紹介するのは棋苑図書出版、韓国棋院 編集

三々打ち込み辞典です。

皆さんは隅を巡る攻防は得意ですか?隅は魔界のようなもので、様々な変化が潜んでいます。その主たる舞台が三々を巡る攻防でしょう。

本書曰く、

三々打ち込み後の攻防をマスターした人は仮に布石やヨセが少し弱くても碁が弱いとは言われません。

と書かれています。

三々周辺は例えるなら地雷がばら撒かれているような空間です。

その危険地帯を上手く渡り歩くためには相当な勉強が必要ですが、有段・高段になるためには必ず通過しなければいけないでしょう。

本書では、そんな三々周辺を巡る攻防を解説しています。

本の内容

本書の構成は、

第1章:三々打ち込みの基本45型

第2章:三々をめぐる攻防20題

第3章:三々打ち込み後の死活20題

となっております。

問題図

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↑本書の目玉の内容である、第1章の星の分野から一部選出しました。

星に三々はセットのようなもの。たくさんの変化がありますがそれだけに身についた時の恩恵も大きいです。

死なない石が死んだり、手がないはずの所を荒らされる現象は、この分野の勉強が足りないからこそ起きるのです(; ・`д・´)

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↑三々は星だけではありません。小目の場合も急所となる場合が多いのです。

私もまだ弱い頃は、小目からシマればすべて地だと考えていた時がありました(笑)

小目の三々の攻防を正しく対応できる人は、相当な棋力の持ち主と言えるでしょう(*^^)v

即戦力級の一冊

本書のどの型も、すぐに実戦に出てくるようなものばかりです。

もし三々を巡る攻防でいつも失敗している人がいましたら、すぐに本書を読んで勉強しましょう!

きっとあなたが知りたかった事が書かれているはずです。

評価A(´・ω・`)

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大ヨセの分野は「知識」以外にも必要なものがある!!

大ヨセには感覚も必要

ヨセの重要性についてのお話 

ヨセの棋書の種類は一つではない 

↑の記事でヨセについて語りました。

今回はあまり広まっていない情報であると思われる、「大ヨセの感覚」について書きたいと思います。

これまで大ヨセについて棋書や勉強法などを紹介しましたが、それは「部分的な手筋」であったり「目数の大きさ」・「計算方法」といった。所謂「知識」としての側面が強いものばかりでした。しかし実は大ヨセには感覚と言える分野も存在するのです。

大ヨセの感覚とは?

「計算・知識だけの答えの出る分野」というイメージがあるヨセですが、それは小ヨセに限定されるかもしれません。もちろん大ヨセでも、碁形によっては単純な目数の大小の知識で乗り越えることができることもあります。とはいえそれはレアなケース。

打つ手の大きさは、単純な地の出入りだけなく、石の強弱の急所であったり、後々利益が出る手であったり、いろいろな要素があるわけです。

囲碁AIでしたらそういった要素もすべて含めて、「勝率」という評価方法で判断できるかもしれませんが、人間はなかなかそうもいきません(^_^;)

簡単な例

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 ↑大ヨセでおなじみの白1のハイ込み。この手は単純な地の出入りですと約16目程度の手になり、特にこの場面では黒白双方石がしっかりしているので、「地だけの手」といえるでしょう。※黒が同点に打つのも同じ価値です。

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↑配石が少し変わりました。今度は白1の価値が前図よりも上がっています。

それは白1によって約16目程度の「地の出入り」に加え、黒石を攻めるという「+α」が見込めるからです。

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  ↑さらに配石が変わりました。これはかなりの大きさです。

前図の性質に加えて、白自身の安定も兼ねています。

このよう部分的には同じ手でも、配石によって価値が変わってきます。

石の強弱の力関係は常に意識することが大事です。

大ヨセの感覚を身につける方法

「大ヨセ集中講義」~大ヨセ巧者になろう( ・´ー・`) 

「勝敗の要・大ヨセ」~大ヨセの勉強は碁に深みを持たせる。

↑の棋書は大ヨセの感覚を取り上げている貴重な棋書になります。

またプロ棋士棋譜を並べることも、大ヨセの感覚を鍛えることができる有力な勉強方法です。

 大ヨセの知識・感覚双方をバランスよく勉強することは、棋力向上に欠かせません。それなのに、アマはこの分野を疎かにしている人が多いので、差をつけやすい分野でもあります(*^^)v

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「詰碁歳時記」~橋本宇太郎作の詰碁集!

ほどよい難易度の詰碁集

こんにちは(´・ω・`)

今回紹介するのは、金園社出版、橋本宇太郎詰碁歳時記です。

自分に相性のいい詰碁の形ってありますよね。自分は実戦に出てくるような形がシンプルで自然形の詰碁が好きです(^ω^)

そのような詰碁を作るプロとしては、前田陳爾先生、呉清源先生、そして今回紹介する橋本宇太郎先生などが代表格です。最近では石榑郁郎先生も挙げられます。

本書は、同著でどれも名作である、「詰碁五十三次」、「詰碁奥の細道」、「詰碁中仙道」と共にアマチュア有段者向けのほどよい難易度の詰碁集です。

橋本先生は、読売新聞に十年来アマ向けのレベルで毎日詰碁を出していました。本書はその一部をまとめたものになります。

本の内容

本書の構成は、

章の名称が、「1月」、「2月」、「3月」・・・「12月」と、一年を意識した構成で、問題数も365問となっております。

問題図

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↑黒先生きの問題です。筋よく生きましょう。

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↑黒1と白石を取りに行くと、白2の好手で白4まで黒は死形です。

黒1で3に打っても白2で死に。ここから正解が見えましたね。

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 ↑黒1が急所ですね。白2くらいですが、黒3で生きることができました!

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↑黒先コウです。いかにも実戦形の問題ですね。

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↑黒1のハネは白2と受けられ生きられます。ここでも失敗図から急所が見えてきましたね?

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↑ということでやはり黒1が急所で正解!渡られてはいけないのですが、白2と受ければ黒3でコウに持ち込めました。

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↑黒1に白2の受けなら、黒3・5がコウに持ち込む手筋です。

実戦形が多く、実力養成にピッタリ

高段を目指す人や、それ以上のレベルを狙う人にピッタリな詰碁集です(*^^)v

基本手筋の宝庫でもありますので、何度も読めば棋力向上間違いなしでしょう(/・ω・)/

評価S(`・ω・´)

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