囲碁が強くなりたい(`・ω・´)

囲碁の上達法や棋書の書評等をメインに書いていくブログです。

【囲碁】アマの地域格差について

地域格差とは

囲碁が強くなるために必要な要素は主に二つあり、

努力

環境

です。

プロ級以上となると才能なども必要になるかもしれませんが、基本的にこの二つが揃っていればかなり強くなれます。

「努力」は本人次第で割とどうにでもなるのですが、「環境」というのが厄介で自分の力ではどうすることもできない事が多いです。

ちなみにここでの「環境」とは「囲碁の勉強が不自由なくできる条件が揃っているかどうか」とします。例を挙げますと、

身近にプロやアマ強豪がいて、対局や指導等を受けられる

共に研鑽できる仲間がいる

対局する相手が多くいる

囲碁人口が多い

囲碁イベントが多い

最新の囲碁情報がすぐに入手できる

などになります。基本的に関東や関西・中部の都市部がこれを満たしています。

一方、地方ではこれらを満たしているところは少なくなってきます。というかほとんど満たしていない所が多いはずです(^_^;)

このような地域間における「環境」の格差をここでは地域格差と呼びます。

地域格差が原因?

昔(1950年代~)アマ囲碁界ではアマ四強と呼ばれる人達が、各アマチュア棋戦の優勝をほとんど独占していました。

この4人はプロ級の棋力であり実力の高さは疑いようもないのですが、それにしても圧倒的な成績を収めています。

当時のアマ囲碁界では、アマ四強(トップアマ)と地方の県代表の棋力差が、置石にして最大3~4子ほどあったという話を聞いたことがあります。現在のアマ囲碁界ではさすがにそこまでないでしょう。

どうしてそこまで差がついているのか?地方の県代表の努力不足でしょうか?

これは地域格差が大きかったという要因が関係あると私は考えています。

実際に聞いてみた

昔の囲碁界をよく知っている、ベテランの元県代表の知り合いの方に聞いたところ、次のようなお話しを聞けました。

当時地方在住者は最新の棋譜一つ手に入れるのも大変で、棋書も今みたいに豊富になかった。プロがいるような都市部との情報格差は凄まじいものがあった。勉強したくても今みたいに教材がほとんどなくて大変だったよ。

また上記の方と同じ年代の某席亭にも同じことを聞いてみると、

自分が若い頃は全国クラスのアマに指導を受けようとしたら、電車で2・3時間かけて県外に出て、一局数千円払わないといけなかった。ましてやプロの先生に習うのはもっと大変だった。かといって田舎県である程度強くなると、練習相手や指導してくれる人は近場にいなくなるからね。今の若い人は恵まれてるよ。

とのことでした。地域格差が現在よりも圧倒的にありますね。地方在住者は環境面でかなり不利になっていることがわかります(´・_・`)

地域格差の減少

さてこの地域格差ですが時代の発展と共に段々減少していっています。その要因をまとめてみました。

棋書等の充実

まず棋書をはじめとする囲碁情報誌の充実です。プロの考え方や最新戦法などを学ぶことができるようになったのは、教材不足だった地方アマのレベルを上げてくれました。

豊富な解説付きの棋譜や、アマ向けの詰碁・手筋本、棋力別の問題集など、現在の棋書はひと昔前と比べて質・量ともに格段に向上しております。私も上達する際には棋書に相当お世話になりました。

 ネット碁の登場

インターネットの発達と共に登場したネット碁囲碁界に革命を起こしました。

24時間365日いつでもあらゆる棋力の人と打てるようになったのです。それこそプロ級相手とでも。

この恩恵を最も受けたのは、対戦相手不足に悩む人=地方アマです。

正直ネット碁がなかったら、私は今頃県代表はおろかアマ高段者になれてたかすら自信はありません。

このネット碁が登場した辺りから、地方アマのレベルが劇的に上がってきたのではないでしょうか?

ちなみにある囲碁誌の少年少女囲碁全国大会に関する記事に、「最近はネット碁のおかげで地方の子供達のレベルが上がり活躍が目立ちます」と書いていたのを私は覚えています(´・ω・)

その他のネット関係

囲碁とは直接は関係ないですが、SNS等の情報発信手段の発展も無視できません。

最近はTwitterやLINEなどを囲碁の情報を発信するのに活用していますよね。Skypeなどの無料通話とネット碁を組み合わせた囲碁指導などもあります。

囲碁ブログもインターネット発達の恩恵のひとつでしょう。多くの囲碁ブログが多くの囲碁情報を発信していて、プロの先生が書かれているものもあります。

このブログを参考にしている読者さんも、まさに恩恵を受けているひとりです(´・ω・`)

ブログの方針と軽い自己紹介

↑初期に書いた記事なのですが、私がブログを始めたキッカケは、私と同じような満足に環境が整っていない人の為でした。

現在は地方の県代表がアマトップに勝つことは珍しくなくなりました。強くなろうと思ったら強くなれる時代なのです。

囲碁AIによる更なる地域格差減少

現在流行の囲碁AIですが、私はネット碁登場以来の地域格差減少が期待できると考えております。

なにせ人類トップより強い存在が、いつでも対局・検討(勝率を示す)してくれるのですから。これを利用しない手はないでしょう。

私は県代表になれるようになった辺りから、自分の碁を手直ししてくれる人は身近にいなくなりました。そこで大会などで負けた碁は棋譜をとっておき、東京などに行った際にプロの先生に見てもらっていました。しかし年に数回程度の機会ですし、一度にたくさんの棋譜を見てもらうわけにもいきません。

そんな私の環境に対する不満を大きく改善してくれたのが囲碁AIでした。今では囲碁AIを十分に活用するため高性能PCを購入しました。(お金は結構吹っ飛びました)

主に負けた碁や序盤研究の解析に使っていますが、非常に勉強になります。自分の碁の限界を壊してくれると手ごたえを感じています(^^)

まだまだ囲碁AIを活用している人、しようと考えている人は多くはありませんが、若い人を中心にそういう人が増えてきていると感じています。早ければ数年以内に地方アマのさらなるレベルアップが起きるのではないでしょうか。

 ↓一日一回の応援クリックよろしくお願いしますm(_ _)m

 
囲碁 ブログランキングへ

「碁は戦略」~棋理の習得に役立つ!

棋理について説明

こんにちは(´・ω・`)

今回紹介するのは、マイコミ【出版】、牛窪義高【著】

碁は戦略です。

・碁は戦術

の続編になります。

前作、今作ともに棋理についての説明が主な内容でしたが、「碁の戦術」が部分的な棋理を取り扱ったのに対して「碁の戦略」は全局的な構想をテーマにしており、こちらの方が難易度が少し高くなっているようです。

さてその棋理の勉強なのですが、囲碁上達においては非常に有力です。泥臭い読みの訓練などに比べたら、わりと習得しやすい分野だと思います。勉強したら結果に反映されやすいのです。

世の中には棋理に明るく綺麗な碁を打つけど力が弱いというアマチュアが数多くいます。しかし棋理に明るいこと自体は大きな武器になり、適切な表現ではないかもしれませんが楽に勝てるようになります(笑)

本書ではアマやプロの実戦対局を解説しながら棋理とはなにかを解説しています。

本の内容

昭和63年に碁学社から刊行された「碁は戦略」に修正を加えて再販されたものです。

問題図

f:id:kazutan0813:20181013231157p:plain

↑アマチュアの実戦からの出題。

白1に対して黒2のトビは部分的には立派な手です。ところが・・・

f:id:kazutan0813:20181013231552p:plain

↑白1から裂かれ、トビトビの展開になるとどうでしょうか。右辺は凝り形で黒△の厚みが泣いています。中央にあった黒模様も跡形もなくなっている点にも注目。

この進行は地で先行している白が優勢です。黒は地で負けてるのに模様で勝っているわけでもなく、厚みも働かないので当然ですね。

棋理を外した手を打つと一気に形勢を苦しくしてしまういい例でした。

f:id:kazutan0813:20181013231934p:plain

↑ここでは黒1から上辺黒石を捨てる戦略が棋理に適った手となります。白4まで上辺で稼がれてしまいますが、黒5(もしくはa)と打てば模様と厚みで十分対抗できる形勢でしょう。

このような打ち方ができるようになると、碁はさらに楽しくなります(^^)

ワンランク上を目指すために

今まであまり棋理の勉強をやっていなかった人は是非読んでみてください。

碁の考え方自体を大きく飛躍させることができるキッカケとなると思います。それが囲碁の上達に繋がりますから。

私の感想では本書の内容を使いこなせれば県代表クラスはあるのではないかと思いました( ̄▽ ̄)

ただ読む難易度はそこまで高くないので、有段の力があれば十分理解できると思います。

象棋力は初段以上推奨です。

評価A(^ω^)

 ↓一日一回の応援クリックよろしくお願いしますm(_ _)m

 
囲碁 ブログランキングへ

「地と模様を超えるもの」~趙治勲の囲碁世界

趙治勲囲碁観を学べる

こんにちは(´・ω・`)

今回紹介するのは、河出書房新社【出版】、趙治勲【著】

地と模様を超えるものです。

今や囲碁界のレジェンドである趙治勲25世本因坊ですが、皆さんはどのようなイメージを持っているでしょうか?

囲碁に関していえば、非常に厳しい手を打つ、地にカライ、ギリギリのラインでのシノギ等が主なイメージだと思います。

タイトル獲得数歴代一位をはじめとする輝かしい実績も特徴ですね。

余談ですが、「簡単な詰碁を繰り返し解く」という勉強法を推奨しているのもこの人です(・∀・)

本書ではそんな趙治勲25世本因坊自身が自分の囲碁世界(囲碁観)について解説しています。

本の内容

・少年時代に背負ったもの

・地取りのすすめ

・表裏一体のシノギ

・必然のヨミ、偶然のヨミ

・形勢判断、するべからず

・国際化時代と持ち時間

・昔より現在が強い

・昭和、平成の大家たち

・人生、救うものあり

問題図

本書は、「なぜ趙治勲は地を取る碁になったのか」「一人勝ちは遅れた世界である」「ライバルである小林光一武宮正樹について」など非常に面白い内容です。

f:id:kazutan0813:20181014001246p:plain

↑特に私が印象に残ったのはこの局面図に対しての考え方。右辺から右下にかけて大きな黒地ができ、きわめて堅固であります。ここで次の着手をどう決めるか。

A:右辺方面は一区切りついた。中央はなんとなく白模様。次が右上コウか上辺、左上の大場を考えよう」

B:「右下の黒地が非常に固い。この強さ、固さを生かせないだろうか。この近辺が非常に固い=なんでも思い切った手を打てるということ」

私はAの意見に賛成だったのですが、趙治勲25世本因坊はBでした。

f:id:kazutan0813:20181014001928p:plain

↑実戦です。黒1の急所からこの白模様を攻め(!)に向かっています。

「もし手こまねいて、中央に10目、15目の白地がこっぽりついたら碁は負け」

「最初の図で中の白模様が厚いと思ったら(認めてしまったら)それだけで碁に負けてしまう」

とのことで、非常に厳しい考えでした。当時アマ高段くらいだった私は、「ここまでしないと碁に勝てないのか!」と非常に驚きました(笑)

 楽しく読める

趙治勲ファンならずとも楽しく読める内容です。また上達のヒントがどこかにあるかもしれません( ̄▽ ̄)

象棋力は全棋力です。

評価A(^ω^)

 ↓一日一回の応援クリックよろしくお願いしますm(_ _)m

 
囲碁 ブログランキングへ

「打ち込みと消しの基本」~敵陣を的確に荒らせ!

打ち込みと消しの基本型を解説

こんにちは(´・ω・`)

今回紹介するのは、棋苑図書【出版】、韓国棋院【著】

打ち込みと消しの基本です。

囲碁において相手の陣地を削減する打ち込みと消しは重要な戦術です。ちなみに、「打ち込み」は敵陣を根こそぎ荒らし、「消し」は軽く敵陣を削減するといった感じですか。

これらは主に中盤戦に出現するのですが、打ち込みや消しの局面は無数にあり、それらすべてを丸暗記することは不可能でしょう(;´∀`)しかし基本型といえるものがあるのも事実で、それらをマスターすれば様々な局面の打ち込みや消しに応用できます。

本書ではそれらの基本型を学ぶことができます。

本の内容

第1章:打ち込みの基本

第2章:消しの基本

第3章:プロの打ち込みと消し

第4章:中盤・次の一手

問題図

f:id:kazutan0813:20180816010229p:plain

第1章-第1型:白1は打ち込みの代表格のような手ですね。黒の応手はA~Eまで考えられ、Eが大本命です。当然その他の変化も学ぶ必要があります。

第2章-第4型:黒の大模様に対して白は消しに向かいたいのですが、A~Fのどの地点が相場でしょうか?こういう局面は感覚力が求められます。

実戦力が養われる

すぐに実戦で使えるような、打ち込みや消しの考え方や技術を学ぶことができます。一局の中でも勝敗に直結する分野なだけに、本書を読み実戦力を養っていきたいですね(^_^)/

象棋力はアマ3段以上推奨です。

評価A(^ω^)

 ↓一日一回の応援クリックよろしくお願いしますm(_ _)m


囲碁 ブログランキングへ